【デッキレシピ】欲張りゲッコウガ[ゲッコウガBREAK・オクタン・スターミー・ジラーチ]
CHANGです。
今回は先日の【ポケモンジャパンチャンピオンシップス2018】で使用したデッキの紹介をしたいと思います。先日もお伝えしましたが、本番での成績は6勝4敗。
手札補充もエネルギー確保も手札妨害も打点アップもなんでもやりたい、欲張り構築な僕のゲッコウガです。
デッキレシピ
■ポケモン
ケロマツ | XY9 | 4 |
---|---|---|
ゲコガシラ | XY9 | 3 |
ゲコガシラ | SM6 | 1 |
ゲッコウガ | XY9 | 4 |
ゲッコウガBREAK | XY9 | 3 |
テッポウオ | XY5 | 2 |
オクタン | XY5 | 2 |
ヒトデマン | XYF | 1 |
スターミー | CP6 | 1 |
ジラーチ | XY-P | 1 |
■サポート
N | 4 |
---|---|
エリートトレーナー | 2 |
ミツル | 1 |
センパイとコウハイ | 1 |
グズマ | 1 |
オカルトマニア | 1 |
■グッズ・スタジアム
ダイブボール | 4 |
---|---|
レベルボール | 3 |
ハイパーボール | 1 |
バトルサーチャー | 2 |
フィールドブロアー | 2 |
こだわりハチマキ | 2 |
すごいつりざお | 1 |
レスキュータンカ | 1 |
戒めの祠 | 2 |
■エネルギー
基本水エネルギー | 7 | |
---|---|---|
スプラッシュエネルギー | 3 |
基本戦略
進化ポケモンを複数立てるということからボード構築の不安定さが際立つ2進化構築ですが、それを補う為のドローサポートを多く入れて最速で立てる、という戦術とは真逆の構築が僕のゲッコウガです。
最低限のドローを担保した上で、「倒したい敵に倒すべき手段を」という考えで構築し、紆余曲折の結果上記のような構築になりました。
基本戦略は以下の通りです。
- 初手に並べたポケモンを先行される。(→サイド1-2枚先に取られる)
- エリートトレーナー、Nなどで相手の手札に過干渉し、テンポを崩す
- かげぬい、スターダストなどで出鼻をくじく
- BREAK進化を2体以上立て、巨大水手裏剣→巨大水手裏剣→かげぬいで最低160を場に貯めていく。
- スプラッシュエネでBREAKを保ちながら、Nを挟んで妨害しながら4の動きを続けていく。
- 倒すべきアタッカーを倒しきり、残ったサポートを倒してゲーム終了。
ゲッコウガBREAKの特性【きょだいみずしゅりけん】はバトル場にいる限り使えて、水エネルギーをトラッシュすることで相手の場どこかでに60ダメージを与えるというもの。逃げるコスト0を駆使し2回行うことで「どこにでも1ターンで120ダメージを飛ばせる」という独自かつとても強力な戦い方をすることができます。
これを円滑に行う為に手札補充のオクタン、エネルギー確保のスターミーを入れております。彼らがいることで、例えば相手または自分のNで手札が仮に止まってしまったとしても、ゲッコウガにとって必要なエネルギーなどをボードアドバンテージにより得ることができます。特にオクタンがいることでハンドディスアドバンテージを防ぐことができるので、よくある「最後はNで事故らせて」が効きません。
つまり理想の陣形としては以下のような形になります。
もちろんここまで来るのにはかなりのリソースを食うので、「相手よりも早く」を達成するためには「相手を遅く」する必要があり、それがつまりエリトレやNというわけです。
採用カード
●ゲコガシラ(SM6)
特性【はやてしゅりけん】は進化したときにどこかでに20を飛ばすもの。
当然水分身がメインとなるものの、対戦中1-2回使うことでゲッコウガ(XY1)の抜けた打点を補う役割を持ちます。【きょだいみずしゅりけん】2回で120ダメージ、こだわりかげぬいで70ダメージの合計190に20を足して210にするなど。
動きとしては水分身で出したSMゲコガシラにスプラッシュエネルギーをつけ、ゲッコウガとして戦って倒れたのちに2周目のゲッコウガを作る最中に使います。
1エネ20も出せるので最悪使わないこともないです。
●オクタン
ゲッコウガ登場当初こそ使われていたものの、現在では入れていない構築のほうが主流になっています。理由は逃げるコストが負け筋になるからかと思いますが、あるときの安心感がとにかく高いのと、相手のNなどで軸がブレないことで採用しています。
●スターミー
2-2で積めれば良いカードですが、この構築においては中盤〜終盤で置けたらいいな、程度の存在なので1-1。もちろんいたらいたで強いのですが、中盤までの場におく優先順位はゲッコウガ→オクタンの次になります。
●ジラーチ
改造ハンマー、クセロシキと選択になる枠ですが、たねの数を最低限担保することとゲッコウガ進化時の盾にする、複数回妨害できるなどの理由で採用。
特に今回戒めの祠が登場したので時間稼ぎのできるスターダストは相性が良いです。
●オカルトマニア
今回のMVP。雑に強いの一言。初手、水分身、あわ、スターダストと併用します。
相手にとって(まだかげぬいは飛んでこないな)といったタイミングで使えると効果絶大。ですが、本来の使い方は主にダメージアップです。
オカルトマニアを使うことでげっこうぎりを選択できるようになるので、つまりそのターンにおいてオカルトマニアの効果は「かげぬいのダメージを40アップさせ、さらにレンジャーで消えない」というものになります。
また、ミラーであわと併用することでかげぬいを止めたり、ゲロジュナ戦でスターダストと併用することでフェザーアローからジラーチを守ったりします。
僕の今回の構築におけるオリジナリティを出せた部分かなと思います。
●すごいつりざお
レスキュータンカと同じ役割ですが、スターミーがサイド落ちやベンチ不足で置けないときなどの為に併用しています。実際水エネ3枚戻せたりして便利でした。
●戒めの祠
今回初使用、かつMVP2。相手のGX・EXにチェックごとにスリップダメージ。
もちろん手裏剣とこだわりハチマキをどちらも入れているので190という打点はリーチできるよう作られていますが、それに重ねて採用することで打点幅を広げています。
基本的にはルガゾロなどの相手のスタジアムを割る意味での採用なので先から積極的に出すわけではありません。スカイフィールドを破壊し、エリトレで手札を絞り、かげぬいするまでがワンセットです。そこについでにダメージが乗る。
こちらは相手を阻害しているわけですから、うまくいけばどんどんダメージが蓄積されます。最低10ダメージを生むことができるので、それだけで十分。
●スプラッシュエネルギー
2枚構築で長く使っていたのですが、とにかくゲッコウガを保ちたいということで4枚採用し、そこからジラーチなどを鑑みて3枚に減らしてエネルギー総合計10枚をキープしました。スターミーは薄いのと、逃げる用にオクタンに1枚貼っておくシーンが多いので、投げられる水エネルギーは7枚欲しいところ。
不採用カード
○カウンターキャッチャー
最後まで迷ったカード。現環境のゲッコウガととても相性が良いです。
中盤以降、サイドビハインドを利用してNやエリトレと併用してかげぬいすることでNとフラダリとオカルトマニアを1ターンで使うような動きができます。
色々考えた結果、61枚めの順位に落ち着きました。
○改造ハンマー
何かと使うシーンは多いのですが、Nやオクタンと併用するとなると使うターンをコントロールしづらいと思ったので今回は不採用。
○うねりの大海
マッシブーン戦であるとかなり楽になる、ミラーでブロアー併用すると有利になれるという点で強かったのですが、祠のほうが環境に刺さっていたので今回は泣く泣く抜きました。
○せせらぎの丘
グッズロック環境下でベンチを置けるという意味で採用していたのですが、グッズロックが減ったきたことと、ルガゾロ、マッシブーン戦などで逆利用されてしまう為環境を鑑みて抜きました。今までは大海とせせらぎを1-1で使ってました。
オンバーンやミラー対策。ですが絶対数が少ないと考え、10戦行ううちで1回も使えればいい方、と考えると優先順位的に67枚目くらいになっていました。
PJCS2018における欲張りゲッコウガの戦い方
今回の戦い方を紹介します。基本戦略は上述の通りとなりますが、相手によってやることを予め決めておくことにしました。本番でいちいち考えてられないので。
VS ルガルガンGX・ゾロアークGX
序盤は取られるのは仕方ないので、打てたらオカルトマニアなど投げつつゲッコウガ進化まで耐えます。
相手がゲッコウガを倒す為にはベンチを6体以上出さないといけない=スカイフィールドを出さないといけないので、スカイフィールドを出させたタイミングの返しにブロアーや祠で切り返し、N・エリトレで手札をいじってからかげぬいを連打。
ルガゾロはドロソ自体を多く積んでいるわけではないので、かげぬい連打で止まりやすいです。余裕があればエネなしルガルガンやマグカルゴなどをグズマで呼んで手裏剣を投げたいところ。
エネルギーがついているゾロアークに適度に手裏剣を振っておくことでアセロラを使わせたり(ドロー権利を放棄させる)、スタジアム破壊の際にゾロアークのトラッシュを躊躇させたりします。
余程事故らない限り、6割以上勝てます。
ちなみにジラーチは使いません。スターダストしても簡単にリカバリされるし、後ろも呼ばれてしまうからです。使うならオカルトマニアと併用。
VS ウルトラネクロズマGX・カラマネロ
ごはん。ウルトラネクロズマのHPが190であることと、サイドレースで十分巻き返せること、かげぬいで機能停止することからサイド3-6くらいまで取らせて問題ないです。
倒すときは前回僕が失敗したようにウルネクを先に倒さないこと。
あかつきとウルネクを同時に倒せるよう調整し、Nで手札を縛っていけば楽ちん。
VS マッシブーン・ルガルガン
大海がないので少しつらいですが、基本的には五分以上。
ルガルガンを呼んでマッシブーンに手裏剣を投げ、同時に倒すことでスレッジハンマーを撃たれないようにするのも大切。
序盤は場を荒らされてそのまま負けるパターンが多いので、ジラーチでストロングやビーストエネルギーを積極的に破壊して時間を稼ぎます。そもそもこのストロングを破壊しておかないと3エネ時にゲッコウガBREAKが倒されてしまうので、特殊エネ破壊は大切。
中盤まで凌ぎきれば、サイドレースを巻き返していってだいたい勝てます。
序盤負けないかどうか、というポケモンというよりそれぞれのデッキの特性的な問題。
VS レックウザGX
あまり負けてなかったはずですが、大会では負けましたね。
HP180なので一度加速したレックウザを倒せばどんどんパワーダウンしていくので、中盤まで凌ぐ形になります。
クワガノン型だととても遅いのでまずこちらが勝ちですが、ピーピーもしくはミロカロス型だとスピード負けします。
2枚積んだブロアーの使い所を間違えずに手裏剣手裏剣かげぬい(ハチマキ、祠など)で倒せば打点が半分くらいになるので、倒されてもスプラッシュで復帰しながら撃っていけば良いはず。
これも速攻型と逆転型のデッキ相性勝負ですね。
まとめ
という形で色々まとめてみましたが、ゲッコウガはその人によってまさしく構築が変幻自在です。「この型が強い!」というものではなく(ゲッコウガ使いは言いたい人も多いようですが……)、自分にあったゲッコウガを使うことができるのが愛されている理由のひとつだと思います。
僕はこの絡め手を含めた戦い方が好きなのですが、それなりの結果を出せて満足しています。もちろん悔しいっちゃ悔しいのですが。
ゲッコウガBREAKは8月末でスタンダードから姿を消しますが、その後はむしろエクストラレギュレーションで活躍できますし、まだまだ研究できますね。
サンムーンシリーズではゲッコウガGXデッキもありますし、まだまだゲッコウガと付き合っていきたいと思います。
少しでも参考にあれば幸いです。
それでは、ドロン!