【参加レポート】ポケモン・ジャパンチャンピオンシップス【カードゲーム部門】
チョコミントってあるじゃないですか。
最近は夏に先駆けてあちこちのメーカーからアホじゃねえのと思うくらいのラインナップでいろんなものが出てるんですが、あまりにバリエーションが増えすぎて「ミント度2」とか書いてあって、今後「ミント味を食べるか否か」じゃなくて「レベル何のミントを食うか」とかいうチョコミン党の中でも派閥が生まれそうなマーケティングしやがってまして、なんかそのあたりのレベル感がカレーに似てるなあって思いました。
CHANGです。
実に2年ぶりに公式大会に参加してきましたのでそのレポートを書こうと思います。
……え、2年ぶり? マジで?
なんで今出ようと思ったのか
そもそもここ1年以上出ていなかった理由としては「ボランティアジャッジ制度ができてそっちにいってた」「子供が生まれて土日に遊びにいくこと自体がNGになった」というのがメインの話になるんですが、もともとできることなら公式のガチな大会にも積極的に出て強くなりたいって気持ちは前からあったわけです。
なんですが、家や仕事やなんやかんやのことを考慮すると優先順位は下がる一方。
まして、以前紹介した【BATTLE X ROAD】ほかのイベントの企画・運営をやっていたので、「土日に運営にいったと思ったら今度は対戦にいく?」なんて話が通るわけもなく、ていうか僕自身そんな感じで家庭をおざなりにするのもイヤだったので自然と遠ざかっていました。
今でもその根底は変わっていないのですが、今年から色々新しい企画をやることも増えてきて、ゆるめなものからガチめのものまで色々やっていく中
「ポケカの対戦って、どういうもんだっけ」
という根本的な疑問を持つようになりました。
ジャッジや運営としてイベンターの顔を持つ傍ら、果たしてそんなイベントに参加してくだっているプレイヤー・選手の人たちはどんな気持ちで大会に臨んでるんだっけ、何が不安で何が目的で何が楽しいんだっけ、そんな昔は持っていたはずの気持ちを無くしてしまっていた気がしました。
だから、選手として出ることにしました。
ジャッジとして出る選択肢ももちろんありましたが、今回は明確な意志を持って、選手という立場を選んだのです。
- 選手として出場することで、プレイヤー目線の考えを改めて得る
- 今の時代のガチ大会の形式がどういうものなのかを体感して覚える
- でっかい公式大会を自由に動いて色々勉強する。
- そんで自分でやる
これが今回の僕の目的です。
そして、やるからには最大限勝つ、というのも勿論今回の目的です。
うっかり日本代表になれねぇかな
使用デッキ
そもそも
●事前デッキ提出
という形式自体が初めてです。
正確には過去自費で渡航して参加したWCS2015以来。
あれはあれで初めてだったので楽しかったんですが、1日ポケカってしんどかったなあという記憶が。つまり慣れてるデッキでないと楽しくないんでしょうね。
僕が普段から使っているデッキとしては
となるのですが、色々進めていく中で「使用精度が高くて」「環境に勝てる可能性が高い」という二点をフォーカスしていった結果、ゲッコウガBREAKを選択することにしました。
こいつら
好きなデッキ、というのはもちろんですが、結果としてパイロット性能が機体に一番近い形で引き出せるほうが良いと思うし、特に新規のデッキであればあるほど、扱う精度は落ちていきますから、【ミスが少ない】【絶対数が少なく対策されづらい】この二点で使うことにしました。さらに追い風として、環境的に目立つ苦手なデッキがいません。
ただし、必ず発生するであろう「単に事故る」という自分との戦いを乗り越えられるかが問題です。
まぁ、当然当日も事故ったんだけど。
この辺の話はまた別途。
対戦結果
結論として、
6勝4敗で勝ち越しヤッホイ=予選抜けられなかった侍
となりました。
順位でいうと200代でCSP対象内。
そもそも練習する時間がまったく取れない中なので、
「6割も勝てたらいいなあ」
と鼻水垂らしながら白目剥いて考えてた目標にまさにドンピシャな結果。
練習の9割が一人回しとかいう物悲しい練習環境の割には十分な時間対効果じゃないすかね。
倒すべきデッキの目標としては
このあたりの方々です。
まぁ勝てればいっかなー、と思ってたら
想定通りルガゾロとウルネクにやたら当たりました。
ちょっと苦手なマッシが意外に多くなくて良い環境です。
ほとんどノー勉に近いかたちで突入した割に、個人的にはなかなかの成績。
えっへへ。うん、よくやった。
詳細はこんな感じです。
- びすさん ルガルガンGX・ゾロアークGX 勝
- お兄さん ジュナイパーGX・ジュペッタ(しんかジャマー)負
- お父さん ウルトラネクロズマGX・カラマネロ 勝
- ひらじさん よるのこうしん 負
- お父さん ウルトラネクロズマGX・カラマネロ 勝
- お姉さん ゾロアークGX・ダストダス 勝
- お兄さん ルガルガンGX・ゾロアークGX 負
- レモンさん スピードレックウザGX 負
- ままごとさん ゾロアークGX・ゾロアークカウンター 勝
- 出口さん ウルトラネクロズマGX・カラマネロ 勝
1戦目 VSルガゾロ
1戦目のびすさんは対戦前の集合マッチで対面に当たった方(つまり名字が近い)なのですが、その後「これから再マッチングですね、お互いがんばりましょう!」つって別れたらまさかその直後でマッチして笑いました。
対戦としてはかなり押し押しでやられており、かつ序盤事故り気味で泣きそうになっていたのですが、後半得意のハンド縛りと影ぬいその他でダメージを蓄積してサイドを2枚、4枚と取り返していき、その中でようやく引いた、おそらく今回の大会でゲッコウガ使いの殆ど入れているであろう【戒めの祠】を場に出して
巨大水手裏剣【60】+巨大水手裏剣【60】+月光切り【80】+戒めの祠【10】=210
でゾロアークGXを倒して勝利。何度も計算しましたが、初の対戦ということで手は震え頭はぱんぱんでガクガクしながら宣言してました。
物腰の柔らかい素敵な方で、最初の対戦がびすさんで本当に良かったです。
ありがとうございました!
2戦目 VSジュナイパージュペッタ
こちら先攻。相手はイベルタルGX。(うん、初手で倒されることもないだろな、のんびりやろう…)と無事ケロテッポ置いてどんぞって番渡したらいきなり高速回転を始め、ベンチにジュナイパーGXとジュペッタ(しんかジャマー)が現れ、レインボーつけて「しんかジャマー!」って言われてその場で突っ伏してゲロはいて気絶しそうでした。
ジャマすぎる……手札に各種ボールを握りながらわなわな震え、とりあえず勝ち筋を考えました。
何故かレインボーエネしか見えないのでジラーチのプランが一番強いかなと思っていたのですが、とりあえずサポ事故しててオクタンに頼る気マンマンだったので一番現実的なケロマツのあわを連打しました。全裏でした。
そのままトップは釣り竿やら水エネやらでポケモンにもリーチできず。
しゃあない!デッキ的にも引き的にも完敗でした。
3戦目 VSウルネク
待ちに待ったウルトラネクロズマ戦。よっしゃーこれ影をぬいぬいしてあかつきネクロを手裏剣でぶっ倒せば勝ちも目前じゃねえかシャアアアアッつって脳内勝俣が大暴れしていたら突然ソーナンスが出てきて鼻血吹いた。
もちろんそれ自体は大したことではないんですが、割と序盤に出て来られたこと、ウルネク戦の経験値が薄くて先にウルネク一体倒してしまったこと(つまり僕のサイドが4枚)で、【特性ロック&エネ加速】されるとかいうヒーローみたいな逆転劇されそうになりました。
正直エネの準備ができたウルネクを複数倒すのは厳しいなと思っていたのですが、GX対非GXデッキの差をうまく利用し、ソーナンスを影ぬいで倒し、返しに倒されてからはあかつきネクロ、ウルトラネクロの順番に倒して勝利。
相手の方のプレイにミスがあったことで助かりました。
4戦目 VS行進
人の良さそうなお兄さん。初手がコケコでなんじゃろなと思ってたらバケッチャ捨て始めたので行進と判明。(まぁ祠でシェイミとかマーシャドー食ってりゃ楽勝じゃろ…ホッホッホ…)とか調子こいてたら相手が祠出してきて鼻水出す。
え…てことはマーシャドー型じゃない…ミュウか…?
と思ってたらどっちもいなかったぽいので、おそらく僕と同じようにサイドレースでGXに勝つ形なんだなと判断。まーこれは普通に戦うしかないのうと展開していくも、順当にスピード負けしていく。ただ中盤から後半にかけてバチュルを手裏剣とかげぬいで倒していき、残りサイドこちら2、相手1まで進行。
相手前バチュル、うしろバチュル、コケコ、ヤレユータン、コケコ。
こちらは裸のBREAK1体とオクタン。Nとアビスハンドを駆使して手札を5枚引くも、引けたエネルギーは1枚のみ。巨大水手裏剣を撃つことができずに影ぬいして終了。
ぬー、残念!
ありがとうございました、と御礼を言って片付けてたらみやたさんが通ったので挨拶したら相手のお兄さんがTwitterでたまに絡ませていただいてるひらじさんと判明。
えー!
ありがとうございました!
5戦目 VSウルネク
ウルネク2回め。今度はソーナンスも入っておらず、かつ序盤のサイコリチャージもミスがあるなどですんなり進行。
前回の教訓を活かし、サイドを1枚→4枚→1枚の順番で取って勝ち。
この頃になってくるとだいぶ気持ちもほぐれてきました。
6戦目 VSゾロアークダスト
かわいいグッズをマーカーにしているお姉さん。
ポケカの経験は浅めとご自分で仰ってましたが、確かにロック上でのミスが多く、きちんと回っていたら厳しいマッチではあったはずのところを、ゾロアーク→ゾロアークGX→ヤブクロンと倒していき、ゴミなだれのダメージも160に抑えるプレイで勝利。
7戦目 VSルガゾロ
やったールガゾロならいつも通りにやれば勝てるぞー!
いつも通りにできませんでした。
初手から最後までガン事故で、手札にゲッコウガとかBREAKとかカッコいいカードがキラキラしてて、そんで話にいるテッポウオが殴り倒されて終了しました。
て…テッポウオ…!(沈黙)
みたいな感じでした。
8戦目 VSピーピーレックウザ
昨年、BXRの企画で北海道遠征したときにお世話になったレモンさん!
直前にお会いしてデッキのことべらべらしゃべってたらまさか当たるとは……これも僕の甘さが出ましたね。あかんわ。
で、レック戦は今のところ負けたことなかったのでいけるかもなー、と思ってたら事故ぎみからスタート。その上相手ウソッキーありで分身しづらい。少し出遅れつつなんとかサイド6-4でBREAK2体体制まで持っていったので次からまくれるかなと思ったらオカルトマニアドラゴンブレイク。6-3。
アビスハンドも止められてサポがないので、BREAKを1体でも落としたらリカバリしている時間はありません。
ここはしのぐしかないと思いケロマツのあわを選択。裏。
次もサーチャーオカルトマニアドラゴンブレイク。6-2。
相手のサーチャーは3落ちで残り1枚。とここでようやくNを引いたので手札を6-2にし、同じくケロマツのあわ。裏。
このターン相手はサーチャーを引かなければ巨大水手裏剣2回とはちまき影ぬいでレックウザを1体倒し、パワーダウンしたレックウザを倒しというプランで逆転できるはず。
レモンさん普通にサーチャー引いててオカルトマニアドラゴンブレイク。6-1。
→詰み←
サイドが1枚足らなかったかなー。もしくはあわが1回でも表であればオカルトマニア切れを狙えたのに…
ですが、勝負にたらればはありませんよね。悔しいですが、完敗です。
レモンさん、ありがとうございました!
9戦目 VSゾロアークゾロアーク
カウンター型ゾロアークデッキでした。
本来ゾロアークは割と得意なほうで、スタジアムをブロアーか祠で割ってハンドを縛って特性ロックしてればいいのですが、まあまさにそんな感じでした。
というのも、そもそも序盤に(2点くらい削れればいいかな…)くらいのノリで出した祠が最後まで出っぱなしで、全体に合計240くらい与えてる驚きの貢献度。スカイフィールドが普通に埋もれていたらしく、こちらのエリトレと影ぬいがバッチリ決まった形でした。
話しててとても楽しい京都の方で、繋がらせていただきました。
ありがとうございました!
10戦目 VSウルネク
3回目のウルネク!ということで、いよいよ慣れてきました。
序盤サイドを取られるも、じわじわじわと追い詰めていき、祠も含めてあかつき、ウルネクを同時に倒す理想的な展開。残りのカラマネロやミュウを手裏剣で倒して勝利!
同じく繋がらせていただいたのですが、出口さんの
「最後まで戦えて本当に良かった。楽しかったです!」
というお言葉にスポーツマンシップを感じ、内心すごく感動と尊敬を覚えました。
もちろん言葉では同じことを思っているのですが、負けた以上は悔しいという気持ちも強くあるはず。それを目の前の相手に笑って「楽しかった、ありがとう」と言えるのは本当にすごい、カッコいいなあと思いました。
今までの9人の皆さんにもそうですが、この出口さんの言葉で、僕も「最後まで戦えて良かった、楽しかった」と胸に刻めたので、こういう意味でも今日参加して良かった。
ありがとうございました!
JCSを終えて
すごかったなあ、思ったより4.8倍楽しかったな、
というのが率直な感想です。
正直「対戦だけ10戦やって帰るとか殺伐の国の勇者厳選イベントかよ」とか「勝ち負けだけ見てる大会って、負けたらクッソ面白くなくて電信柱蹴りたくなるんよね…」とかアホみたいにネガティブな感想を持っていたんですが、
- そもそも普段会えなかった友達に会える
- 落ち着いた時間で真剣勝負をすることで、相手との新しい繋がりが増える
- 知り合い友達の応援をみんなとできる
この時点で楽しいイベントなの確定じゃねえか。
これを思い出せたことがとにかく大きかったです。
Twitterでしか繋がってなかった方と顔合わせできたのも含めると、合計90人くらいの方とおしゃべりしてた形になります。そんなイベント他にあるかっての。
これが1日目でガチ対戦のみでしたが、サイドイベントなどがある2日目も参加できる人からしたら、こんなお祭り最高でしかないでしょうね。2日めも行きたかったです畜生。
各地のCLも色々あるかと思いますが、遠征も含めて友達とあちこち旅行してポケカして食って飲んで思い出作れる。真剣なピリピリに溢れたガチ大会でも、そんなきっかけになることができることを改めて知ることができました。
イベントって、その前後含めてイベントなんですよね。
よし。リセット完了。
また少しずつ進んでいきましょう。
最後に
大会の運営をされた株式会社ポケモンの皆さま、イベント会社の皆さま。
ジャッジ・スタッフをされていたボランティアの皆さま。
スムーズかつ気配りに富んだ運営のおかげで、1日楽しく過ごすことができました。
きっとお一人お一人の中では辛かったことや大変だったこともあったでしょう。
ですが、そのおかげで少なくとも僕は「また来たいな」と思えることができました。楽しかったです。ぜんぶはいられなかったけど、楽しかった。
お疲れ様でした。本当にありがとうございました。